「…あのさ、もう“くん”いらねーよ」 「え?」 「だから、“ハルくん”ってやつ。“ハル”でいい」 繋いだ手から、彼の体温を感じる。 ハル、 心の中で呟いただけで、心臓が騒ぐ。 「美心って、変なとこ遠慮するよな」 「えぇ、変じゃないよ」 「はは、まぁいいけど。…慣れてきたら、呼び捨てな」 うん、と短く返事をした。 未だに、信じられない。 あたしとこの人が付き合ってるなんて……。