隣のキミ






「…………」


「途中、授業いなくなってたろ。なんかあったか。」


「……なにも、ない」



声が震えてしまう。泣きそうになってしまう。


なにも、なかったんだよ。



あたしが勝手に欲張りになったから、罰が当たっただけ。


ただ、それだけ。




「美心。こっち、見ろ」


あたしは首を横に振った。


「美心。言え。今、思ってること、俺に言え」


「…いや」


「美心!」


「いや………!」



あたしはベンチから立ち去ろうとした。



なのに、あたしの手をハルくんが掴んだ。