ぼんやりと夢を見た。 夢というか、思い出していた。 ハルくんとここで出会ったこと。 ――心…美心…… 「美心」 「…!?」 名前を呼ばれ飛び起きると、目に前にハルくんがいた。 「な、なんで、ここに…」 「なんでって…なんとなくだな」 そう言いながらハルくんはあたしの隣に座った。 「こんなとこで寝てたら風邪ひくぞ」 涼しく笑いながら、ハルくんが言った。