そう思うのに、涙が頬を伝う。 ムリだよ。 “また”なんて…。 あたしは、ハルくんだったから好きになれたの。 この公園で、あの人に出会って。 忘れられていたこの公園を好きだと言ってくれたあの人を。 「泣きたくなったら、なけばいい」と言ってくれたあの人を。 あたしは、一生忘れることはない。 あたしは、走った疲れで、ベンチの上で眠ってしまった。