ピタリ、とあたしの動きが止まった。 「クールなのに、すっごい運動神経抜群じゃん!?」 「だからね!はぁ~、かっこよかった~」 興奮気味に話す、女子たち。 あたしは、聞こえなかったことにしてまた着替え始めた。 なのに…、 「お近づきになりた~い!」 「ハルくんのタイプって、どんな子かな~?」 イヤでも聞こえてしまう。 ハルくんの話は、勝手に耳が拾ってしまう。 あたしは早くこの場から出たくて、着替えてボサボサの髪を整えずに更衣室を出た。