あたしと菜樹ちゃんは、女の子達の見ている方向に視線を移した。 そこに居たのは――― バスケをしている男の子たち。 …あれ?今日は器械体操じゃなかったけ? いや、よくあることだ…。 体育の先生は男バスの顧問。 いつも体育の途中でバスケに変わっている。 いつも顔が怖い先生が、バスケのときは満面の笑みだ。 「きゃー!!橘くん、がんばってー!!」 ビクッと、心臓が跳ねた。 敵を綺麗にかわしながら、真っ直ぐゴールを見つめるその姿。 一瞬で目が釘付けになった。