「…あ!!!」 「うわ!な、なに!?」 菜樹ちゃんの大きな言葉で、カフェオレをこぼしそうになった。 「わ、忘れてた!あたし今日、用事あるんだった!」 「えぇ!?そ、それ何時から?」 「6時~!」 あたしは、時計に目を移した。 今の時間は5時55分。 「菜樹ちゃん!急げ!!あと5分しかない!!」 「ごめんねー!!じゃあ、また明日!」 そう言って、菜樹ちゃんはダッシュで店を出て行った。