すると山口は、 「よし、俺は言うぞ」 と言って、コホン、と咳払いをした。 そして―― 「菜樹。俺はお前が好きだ。付き合って、下さい」 少し、顔を赤くして山口は言った。 あたしは返事の代わりに、大泣きして。 そしてこの日から、あたしは彼を“山口”ではなく“レン”と呼ぶようになった。