隣のキミ







やっぱ、中庭かぁ。




大きな木が、影を作っている。


山口はそこにあたしを座らせた。







――確か、あのときもここだった。


この高校に入学したての頃から、中庭にいる人が、なんとなく気になってた。




いつも昼休みになると、中庭に居て。



たまにそのままサボったりもしてて。




でもいつも、この大きな木に隠れてて、顔は見えなかった。