そして、朝ごはんを食べたりだとか、歯を磨いたりだとかして、制服に着替えた。 「いってきまーす」 返事は無いけれど、前の虚しさはまったくない。 この言葉が、どれだけ温かいものか、分かった気がした。 口元に手を当てておおきなあくびをして家をでた。 「…でっけーあくび」 …!? あたしは、大きくあけた口を閉じるのも忘れてしまった。 それぐらい、驚いた。