隣のキミ






「あ、ハル。この煮物お隣のおばあちゃんにおすそ分けしてきて」


「……隣ん家、話長いんだよな」



そう言いながらも、ハルくんは煮物が入ったタッパーを持って、出かけた。


「ねぇ、美心ちゃん」


「はい。」



何を言われるんだろう。



あたしは少し緊張した。