「あのな、この出来事は、ただあいつらが――――」 「―――悪いのは、全部あたしなの!!美心を苦しめたのも、美心に傷を負わせたのも、 全部、全部全部あたしが――――!!!」 「もう、いいから!!!」 グイッとあたしは何かに、引き寄せられた。 その“何か”を、山口の腕だと気づくのには、少し時間がかかった。