隣のキミ







「美心は大丈夫?あたし、心配で心配で……」


唯香は悲しそうに俯いた。


だけど一瞬、ほんの一瞬、


クスッと、唯香は笑った。



ふざけんな。

――バチンッ



あたしは、唯香をぶった。


唯香は、その場に倒れこんだ。



「あんたが!!!あんたが、美心を!!!!!!!」


あたしは、叫んだ。



悔しい。

悔しい。




こんな、ヤツが、美心を。