あたしは、忘れていた。 急な、出来事で。 頭の回転が追いつかなかった。 達樹も驚いたようで、あたしのシャツを上げたままで。 だから、あたしのアザだらけのお腹を、菜樹ちゃんに、見られてしまっていて。 「…美心。な、にそれ。」 菜樹ちゃんの声が、微かに震えている。 あぁ、あたしが隠していたことが、 あたしが、必死に守っていたものは、 こんなにも 一瞬で 崩れてしまうのか。