「…うっ、ゲホッ!」 なにも食べていないから、ただの胃液しか出ない。 「はぁ…はぁ……」 あたしは、おぼつかない足取りで部屋に戻り、ケータイを開いた。 【菜樹ちゃん】 [大丈夫?風邪なの?しっかり休んでね♪お見舞い行くね!] お見舞いか……。 文字を打とうとする指が、震えてる…。 [大丈夫だよ!お見舞い、無理しなくていいからね!] ウソつけ。 ホントは、メチャクチャ来て欲しい…。