隣のキミ






「な…き、ちゃん…」


こんなあたしを、『心友』と言ってくれた。




「…あたし、ずっと、寂しかった………」




あたしは、全てを話した。



小さい頃から親は家にいなくて、一人だったこと。


あたしは必要ないんじゃないか、と思ったことがあったこと。



中学の進路相談で、親の代わりにイトコのお母さんに来てもらって、虚しさを感じたこと。






今まで、自分の心に嘘をついてきた事。




話していくたびに、心にあった重りがなくなっていく気がした。