そのうちに、菜樹ちゃんと山口くんがお昼を持ってやってきた。
…なんか、不思議だなぁ。
いつの間にか、こんなに仲よくなったんだろう。
男子が苦手だったのに、この2人は違うんだよなぁ。
そんな事を思いながら、コンビ二のおにぎりを食べていた。
あたしは、なんとか泣いていたのをバレずにすんだ。
「――よし!美心!いっくぞーー!」
グイッと菜樹ちゃんは、あたしの腕をつかんで、海の方へ走った。
「ちょ!菜樹ちゃん!?」
ドッボーーーーーーン!!!
2人で海に飛び込んだ。
「冷たーい!」
もう、髪の毛までびしょ濡れ。
「あー!!ずっりーーー!俺も混ぜろ!!行くぞ!ハル!」
山口くんも勢いよく海へダイブ。