隣のキミ





「…あぁ、分かった」


そう言ってハルくんは立ち上がって、行ってしまった。




グスッと、あたしは鼻をすすった。



ザァー…ザァー


波の音が、心を綺麗にしてくれてる気がした。



あたしは手で砂を取って、自分の腕に擦りつけた。


怖かった、気持ちわるかった。



あたし、泣いてばっかだな。


あの人の前だと、素直になれる気がする――…。









ハルくんが居なくなって、どのくらいたったんだろう。





「-ひゃっ!」

あたしの頬に冷たいものが、触れた。



見上げてみると……、


「ハルくん…」