苦笑いしつつ、相手との間合いをとる。 キースの剣の腕は達人級だ。 その彼に教わっているロイの剣も、人よりは勝っているはず。 これなら勝てるかもしれない。 根拠はないが、何となく自信が湧いてきた。 そんな二人の様子を、扉の側でイヴが見守る。 今の彼女には、それしか出来ることがなかった。 「今夜だけ……」 ルーベルトに言われた言葉を反芻してみる。 今夜だけ……つまり、今夜しか出てくることが出来ないと言うことだろう。 だとしても、彼等の目的は何なのだろうか。 何故、わたし達を襲ってくるの?