空の巫女

長い長い夢を見た。

その世界の私は紫苑じゃなく、昊という女の子になっている。

いつも同じ所で目が覚める。

「姫様、おはようございます。」

「おはよう、桔梗。」

彼女は桔梗。私の女房だ。

「姫様、殿がお呼びです。」

「えっ、父上様?」