空の巫女

【紫苑side】
帰ったあと、私は父上の所に行った。

「父上!!失礼します!!」

「何だ?紫苑どうしたのだ?」

「私・・・私のこの痣は怪我ではないのですか?」

「怪我だと言っただろう?急にどうしたんだ?」

「私の痣は何かの印とかではないのですか?」

それを聞いた途端父上の表情が変わった。

「なぜ・・・なぜ知っている・・・」

「父上・・・私に嘘を・・・」

「知ってしまったか。本当は知らないで幸せになって欲しかった。」

父上は話し始めた。