「んーー?ちょっと…ね」

そうはぐらかすと、紗来がじぃーーっと私の目を見てきた。

「…さては、奏君の事…だな??」

ぎくっ。

なんで分かるの?

「亜美が私をはぐらかそうとするなんて、百万年早いから!!」


さすが…紗来。私をよく分かってる。

「昼休みね!」

「もー絶対だからね!」

あっという間についた学校の、自分の席に座り少し自分の気持を考えてみる。



私は昔奏君にふられている。
…いや、詳しく言うと一回付き合って別れた。