「なぁ…」

誰かに声をかけられ、声の持ち主の方向へ体を向ける。

「え?」

振り向くと鈴木洸がいた。


「なぁ。お前さ、ちょっとついて来いよ」

「え、いや、今から学校…」

「そんなのどーでもいい」

「いや、よくないし」

ちょっとまって。今のわたしの状況が、よく分からない。

鈴木洸とは、そこまで深く関わりがないし、そんな今から遊びに行こう!!なんて仲ではない。

「いいから、ついてこい。」
「キャッ?!」
無理やり腕を引っ張られ、近くに止めてあった車に乗せられた。