西條…あいつは、亜美に何するつもりなのか。
俺は亜美から、離れた方がいいのか。

「奏君?どうしたの?」

亜美が、俺の顔を不思議そうに覗きこんでいた。

あ、そっか。俺今亜美と昼飯食べてたんだっけ。

「亜美…何もない。大丈夫だよ。」

ふわっ…。

「え?」

亜美が俺を包み込むように、抱きしめる。
「奏君。辛そう。そんなのやだ。私に出来る事あったら言って?辛い事は2人で半分だよ?」

亜美の腕のなかで俺は思った。

“絶対亜美を守る”