俺には大好きだった彼女がいた。

中1のときだったかな。

本当に好きで好きで仕方がなかったんだ。


その彼女と、高校になって同じクラスになった。


あの頃と変わらない、優しい笑顔。

ごめんな亜美?あの時その笑顔をあの時、崩してしまって。


けど…あの時はそうするしかお前を守る方法がなかったのかもしれない。


ー三年前ー

「奏君!!好きです!付き合って」

俺は亜美と付き合ってからも、いろんな奴に告白されていた。


「いや、俺彼女いるから。」

「それでも、いいから!!」

「…俺はあいつを裏切らねぇから。」

「…っつ。…ひどいっ」

(泣くとか…まじやめてほしい)

俺は亜美以外の女のとは、付き合う気がなかった。


ある日、西條 智花(さいじょう ともか)という女に俺は迫られていた。

亜美には負けるけど、きれいで社長令女だった。


「奏君!!今度遊びにいこーよ!」

毎日のように、しつこく話しかけて来る西條。そろそろ俺はムカついていた。


「はぁぁぁ。あのな西條。何回もいうけど俺はお前と付き合う気も、どうこうなる気もないから。ってか彼女が不安になるから、もう喋りかけないでくれない?」


軽く西條を睨みながら言った。

「………ふーん。そんな事言うんだ。私に逆らったら…どーなるか分かってるの?」

「は?どうゆう意味だよ」

「亜美ちゃん…だっけ?…もう二度と奏君の前に出れないようにしてあげるよ」

「は?…お前、亜美に何するつもりだよ。」

「ふふっ♩さぁーね!」

不敵な笑みを浮かべながら、西條は去っていった。