それから数ヵ月後・・・・                                                                     オギャア・・・・オギャア・・・                                                                真白と俺とのあいだに子供ができた。                                                               だが、生まれて間もない子供を毒蝮がさらって行ってしまったのだ。俺は出産のあとで疲れきっている真白を安全なところに移し、毒蝮を追った。                                                      毒蝮の姿が見つかると俺はすかさず変化し、刀を振りかざす。                                                     毒蝮が赤ん坊を盾にしたため、俺は刀の軌道を変えた。                                                      刀は地面に食い込む。毒蝮はそんな俺を見て、笑いながら赤ん坊を投げる。俺は毒蝮の体に刀を刺し、瞬間移動をして、赤ん坊をキャッチした毒蝮は俺の刺した刀を抜こうともがいていたが、ついに息絶えた。                                                                  ___________________ズキン・・・                                                       俺は右腕に痛みを感じた。見てみると、いつの間に毒蝮が噛み付いたのか分からないが、噛み付かれたあとがあった。毒蝮の毒はかなり強いため周りも早い。意識が朦朧とする中、俺は真白のもとに戻った。                                                                  真白のところに到着すると赤ん坊を真白に預けるのと同時に俺の意識が飛んだ。                                                                                                                                                                    気がついたのは、布団の中だった。目の前には父上がいる。                                                     俺は目をゆっくりと開き、父上に言った。                                                             「父・・・上・・・・ここは?」                                                                 「ここはお前の家だ。真白ちゃんから聞いたぞ?赤ん坊を毒蝮から救ったそうじゃない か。」     「はい・・・」                                                                         「お前も一人前の父親だな。」                                                                  「真白は?」                                                                          「赤ん坊に授乳してるよ。もうじき来るんじゃないかな。」