雲がキレイだから

胸の奥が急に苦しくなるような感じがする

目をそらすことも出来ないぐらいに

男性の笑顔は
私の心をひきこもうと
しているほどの力だ


私に近づいてくる。

-コツ・・・コツ-


足音がかすかに聞こえる。

私の目の前に立った男性は

また微笑み口を開いた。


「娘に洋服を選んでもらえないかな?」


何で私?


「ダメ・・・・かな?」

素直な気持ちを声にしてしまった。

「何で私なんですか?」

声が震える。


「目があったから。」

そう言ってまた男性は微笑んだ。


「それだけで話しかけないで下さい。」


この場から去ろうとした私を
男性はそっと私の腕をつかんだ。


「いやっ。」

慌ててつかんだ手を離した。

「ごめんな。
なかなか1人で決めきれなくて、
君が1人だったから話しかけてみたんだ。」