@麒麟学園前駅

「ちょっとあんた達誰?遅刻しちゃうんだけど。」

「だから阿久津だっつってんだろ。あんま主人公ぶんじゃねーぞ。そういう奴らが一番気に食わねーのよ。」

「そんな忠告いらねーよ。主人公ぶるとか俺の人生には微塵も関係ないね。」

すると、椿が勇介の胸ぐらを掴む。

「その強気な言い草が無償に腹立たしいんだよ、」

椿が勇介を殴りつけようとした瞬間、勇介はスルリと椿から距離を取り、カウンターを浴びせた。

そう、勇介はその顔故に理不尽な喧嘩を毎日のように売られ続けて早5年。
喧嘩の腕もトップクラスなのであった。