幸宏「おはよーみお!たくさん寝れた?」



さえ「もうちょっと!大きな声出さないでよ!」



シュン「頭に響くんだよ!!」



薫「だったら自分らで加減して飲めよ(笑)」



太郎「あ。田中さんそこ座んなよ」



みお「あ・・・はい」



清水さんに言われた席に座ろうとすると隣にいたのは



廉「おはよ」



廉だった



みお「お、おはよう」



由美「みおちゃん・・・だっけ?おはよう。ご飯食べられる?」



みお「すみません・・・」



由美「いいんだよ~気にしないで!いつもの事だから」



太郎「ご飯おかわりくれ~」



由美「はいはい」



いつもの事 かぁ・・・



私には“いつもの事”が何なのか全く分からない



出された朝食を食べないわけにもいかないので



無心になって食べた


















シュン「今日kagayaki休みでよかったよなー」



さえ「本当だね・・・私完全に二日酔いだもん」



薫「俺は平気だけどな」



幸宏「俺も大丈夫っぽい!」



太郎「さ、帰ろ帰ろ~」



廉「じゃ。大将によろしく伝えといて」



由美「うん。分かった!」



ぞろぞろとお店から出て行く私達を由美さんは見ていた



廉と由美さんの態度はいたって普通だ



皆気付いてないみたい



シュン「じゃー由美ちゃんまたね」



薫「また来るわ」



さえ「由美ちゃんばいばーい!」



太郎「達者でね」



みお「ありがとうございました!」



廉「んじゃ」



由美「うん!また来てね~!」



幸宏「由美ちゃ~ん!またね!またね!」



由美「うん!またね(笑)」













お店をあとにした私達は何となくkagayakiの方に向かっていった



前方に廉と清水さんがいて



そのあとを薫君とシュン君とさえちゃんがいて



最後尾に私とユキちゃんがいた



幸宏「いやー何はともあれ!よかった!」



みお「何がよかったの?」



幸宏「みおの歓迎会ができた事じゃん!俺は楽しかったんだけど~」



みお「うん。ありがとうね。楽しかったよ!」



幸宏「でしょ!皆で飲めたし、由美ちゃんにも会えたしー」



みお「え・・・?」



幸宏「ありゃ?俺・・・今変な事言った!?言ったよね!?」



そう言ってものすごい勢いで焦り出すユキちゃん



顔・・・赤い



もしかして 



今ユキちゃんの口から出てきた言葉



“由美ちゃんにも会えたしー”




それって・・・





幸宏「あー!もう!みおだけだからね!」



みお「え?」



幸宏「ちょっと耳かして!」



みお「うん」



ユキちゃんが本当に本当に小さい声で一言言った




















俺 由美ちゃん好きなんだ



















たった一夜の中で私は色んな事を知った




皆の好きな事 やりたい事



廉と由美さんの事



そして・・・ユキちゃんの気持ち



分からなくていい事まで分かってしまった私は




どうしたらいいのかわからなくて




ユキちゃんのその一言に




「そうなんだ。頑張ってね!」



なんて無責任な言葉を贈った




私 どうしたらいいんだ