私は目を覚ました。

横をふと見ると大地の顔があった。

綺麗な寝顔だった。

そしてドキドキした。

私は今が幸せだった。

思い返せば、かなめが死んだあの時から私は心をずっと閉ざしてたはずなのに大地たち・・・

龍王の人達が私を絶望から救ってくれたような、

そんな気がした。

最初、夢雨も心を閉ざしてた。

女という存在がなんとも憎たらしかったのだろうか。

同じくらいに、自分の罪をも背負ってた。

次は海斗。

海斗が居なくなって・・・私はすごく悲しかった。

海斗も「次期社長」や、「許嫁」という足枷があった。

だから私は共感できて・・・


なにより家族みたいな仲間ができて嬉しかった。