「亜美は可愛いから、彼氏なんかすぐ出来るよ!」


満面の笑みで言われた。


これに関してはスルーでいこう。


「ね〜優?日誌って書かなきゃダメなの?」


思いっきり話題を変えて、優の方を見た




するとと優が青い顔をしてこっちを指差していた。




「優〜どうしたのー」



「亜美…う…後ろ…。」






「へ?後ろ?」








あたしが振り向くと…















「…ま……松村…せんせ…い」



松村先生がいた。




松村暁斗(matsumura akito)



眼鏡をかけている、いわゆる真面目教師。

クラスは違うし、全然関わりは無いんだけど…





噂では、、、



『宿題を忘れるとその倍の宿題が出る』



『生徒に告白されても、冷たい』


『冷血教師』




らしい。



まぁカッコイイんだけどねぇ…




ていうか…。





この状況ヤバいよね!?



いちよう挨拶しよう…。



「あ…えっと……こんにちは…?」

なんか疑問形になっちゃった!!



どうしよお〜!!!


「……柊」



「は…はい…」


うぅ…怖いよお…。


「放課後、1組の教室で日誌書け」


ひぇぇ!!やっぱ言われた!!



「えっとあたし…部活があるんですけど…」



部活だから書かなくていいよね!?



「顧問は俺だから大丈夫だ。」





しまったああああああああ!!!


顧問なの忘れてた…。


松村先生が去ると、優が駆け寄ってきた。


「亜美〜!!行くの??」


「行かなきゃもっと怒られそうだし…行くよ。」


優もついて来てくれるかなぁと思ったけど…先輩と帰るから迷惑かけちゃ、ダメだよね。


「優は先輩と帰りなよ?」


そう言うと優は笑って


「亜美も彼氏つくりなよ〜!!」


と言った。


「はーい席つけ〜」



そうこうしてるうちに担任が入ってきた。

HRも終わって帰ろうとしたら…



「柊〜一組行ってこい」


「え!?何で知って…」


ていうか松村先生話したの!?


「いいから早く行け〜松村先生待ってるぞ〜」


そう言われてみんなが


「え!?亜美ちゃん大丈夫!?」

「柊ドンマイ!」


とか言ってた。



あたしは渋々教室を出て一組まで走って行った。