「振ってへんわ。」
え?
目の前には仁がいて…。
「はよ行くで。」
なぜか車に乗せられてる。
「由奈、あいつと付き合ってるんか?」
あいつ?
え?
「誠司のこと?」
「知らん。」
知らんって…。
「この間、一緒にお好み焼き食いに行っとった奴や。」
やっぱり誠司じゃん。
「誠司とは付き合ってないよ。」
「手繋いどったのにか?」
「あれは…。
私がゆっくり歩いてて、誠司とはぐれそうだったから。」
て、あれ?
「仁、なんで知ってるの?」
あの日、仁は大阪にいたはず。
仁がなんでそのことを知ってるの?
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