ピンポーン。
今日も仁の部屋のチャイムを鳴らす。
車あったから、大阪から帰って来てる。
ガチャッとドアが開いて、中には仁。
良かった、帰って来てくれて。
「…中入っていい?」
「ん。」
あれ?
いつもと違う。
いつもなら、また来たとか言うのに。
「仁、お昼もう食べた?」
「…いらん。
俺、ちょっと出掛けて来る。」
「え?仁?」
「鍵はポストに入れといて。」
「仁っ!」
なんで?
仁、どうかしたの?
「気付けて帰りーや。」
「仁…。」
仁がどうかしたの?
それとも、私が何かしたの?
ねぇ、仁…。
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