「さ、男装楽しんできなさい。名乗るときは、向坂柊ね?私のいとこってことにしとくのよ。」
あたしと公佳が姉妹ということは誰も知らない。
「おk。行ってくる。」
楽しみ!!
まずは、鞄取りに行かなきゃ♪
***
「誰~~~~っ???」
「めっちゃイケメン!!」
うっさ・・・。
「おい、おまえ、誰だよ?!」
「っと・・・。向坂柊。向坂公佳のいとこ。」
「公佳先生のぉ?超そっくり~!柊くんって呼んでいい?」
こんなに女子に囲まれるの初めてなんすけど・・・。
「いや、その。俺、向坂柊花ってこの鞄取りに来ただけだから・・・。」
「向坂さんとはどんな関係なの~?」
「えっと。その、知り合い!!」
そう言って逃げた逃げるしかなかった。