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「おはよう。」

あたしはいつも下に垂らしている髪を思い切ってポニーテールにしてみた。

うん、まだ少し肌寒い。

「向坂さんが、挨拶してる。。。」

「え・・・っと、女子のみんなに一言言いたくて。」

あたしは自分の気持ちを素直に伝えよう。

あたしはあたし。嫌われてもあたしはあたし。

「柊花、」

「ちーちゃん、みてて?あたしは何があってもちーちゃんのところに帰るんだから。」

ね?って何押しをする。


「あたし、いろいろとゴメン。酷いこと言ったと思う。公佳の時とか、あたしなんか、人に近づくなって言える人じゃない。でもね。理由があって。」

途中で遮られた。

公佳に。

「おっはよー!!男子諸君がかわいそうだよ、中に入れてあげなよ!」

TSUKYW・・・超スーパーウルトラ空気読めないウーマン。

あたしの姉、向坂公佳。

この人でさえも謝罪の対象かもしれない。。。

「柊花ちゃん、理由は。」

七瀬が口をきいた。

そして静かにウィンクした。