「そう。柊花自身はどうしたいの。」
「あたしは。。。freshを続けたいです。まだfreshの魅力はいっぱいあるです。コンサートも行ってみたい。。。」
お母さんはあたしにやさしく微笑んだ。
「引き抜きなんて断りなさい。」
あたしは力いっぱい頷いた。
急いで、蒼さんに電話した。
〈もっしもーし。蒼だよ~。柊花ちゃん電話ありがとう。〉
テンション高っ。。。
「引き抜きのお話なんですけど。」
あたしはなるべく丁寧に返す。
〈ん。あ、はいはい。でお返事は~?〉
「お断りします。あたしはfreshの柊花です。それ以外はあり得ません。」
あたしはそう言い切った。
〈へぇ。じゃぁ、本気にさせるから待っててよ。僕たちと一緒に仕事したいって思えるようにね。〉
その声はまるで蒼さんじゃなかった。
蒼さんはあたしたちfreshと同じ事務所。
顔を頻繁に合わせるかもしれない。
佐々木メグも、おんなじだ。。。