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「お疲れfreshのみんな。」

小声で湊さんがあたしたちに言ってくれる。

「柊花頑張ってたね。満たちは一人2回くらい失敗してたのに、柊花だけノーミス。」

横から修二さんも小声で言う。

「なかなかじゃねーか。俺たちには及ばないけどな。」

褒めてんのか、貶してんのかわかんないけど。

この言葉でさえも心があったかくなる。

何でかな。

ここにいたい。

この空間にいたい。

大っ嫌いな男の子ばかりなのに。

何でだろう。

あたしは、今まで、女子に嫌われることを全部男子のせいにしてたのかな。

だから男子が嫌いだったのかな。

・・・・。ちがう。

ただあたしは怖かったんだ。

それ以上女子に嫌われることが。

ちーちゃんに嫌われることが。

今のままじゃ、あたしはもっとだめだ。


素直になろう。

あたしはあたし。

他人なんか関係ない。

「柊花、初ステージお疲れ。」

「お疲れさん。」

「よかったよ。」

「認めてやるよ。柊花。」

七瀬が口を開き、白河翔希、郁馬、満が続ける。


「ぁりがとぉ。。。」

声にならなかった。

でも、伝えたかった。