「まずは、デビュー曲の『奇跡の欠片』。」


おお!あたしの大好きな曲だっ!!


振りもだいたいわかるよ!

『♪君と出会えた奇跡 それは一つの欠片♪』

歌いながら、満さんが踊る。

あたしは、満さんの真似して動いてみる。


「意外とできるんだな。」

翔希が言う。


「柊花は女子パートでしょ?」

「変わんねえって・・・。」

この曲は女子も男子もあまり変わらない。


まあ、ほぼ変わんないけど・・・。


「七瀬さんは、ダンス得意ですか?」

「呼び捨てでいいわ。そうねぇ。あまり得意じゃないわね。」

「え?」

七瀬のダンスはいつみても、かっこよくて。なんか大人で。


「おい。新入り。続けるぞ。」


郁馬がそれを止める。

「まあ、満、もう少し「出来ますよー」


でもあたしだって意地があるんだ。