また、気が付けば、郁馬の歌は終わっていた。

「次は、私、秋月七瀬です。」

七瀬はニッコリ笑って、

ステージに立った。

「秋月七瀬でキャンパス。聞いてください。」

七瀬の曲が始まる。

七瀬らしい元気な曲。

「♪今の気持ちをキャンパスに描いてみよう
  七色に染めてみよう
  悲しいことやつらいこともあるけれど
  それを乗り越えれば
  何かいいことが待ってるはずなんだ

  大好きな仲間と描く未来は
  きっと輝いてるはずだよね。
  あたしはそれを信じて
  今を描くよ♪」

七瀬がステージ上で飛び跳ねて

元気よく歌う。

さっきとは大違い。

満も準備しだした。

ソロは、フルで歌わない。

社長曰くCD買わせてやんぜ☆

らしい。
だから早く終わっていく。

「ありがとうございましたっ!次は満―っ!」