「柊花?ないてたの?目がはれてるよ?」
「大丈夫柊花ちゃん?」
部屋に戻ったら、お昼休みの1時間の休憩中だったため、七瀬もメグちゃんも
部屋にこもってた。
「翔希とさよならした。」
「「はぁぁぁぁ?!」」
「井上ちゃんに負けちゃったよ。」
急いであたしは不細工な笑みを作る。
あたしは、今、笑顔さえ作れない。
「何で?!柊花、翔希のこと好きなんじゃないの???」
「好きだよ。でも、もう無理なの。あたし我慢できないの。弱弱しすぎる井上ちゃんの態度に・・・。」
あたしは負けたんだもん。
「それだけの気持ちだったってわけ?好きなら好きっていえばいいじゃない。」
メグちゃんが冷ややかな目であたしを見つめた。
「。。。あたし、自分のせいで他人が傷つくの嫌なんです。偽善って思われるかもしれないけど、公佳のことであたしは傷つくのに慣れてますから。」
あたしは精一杯笑みを浮かべた。
「あたしのことは心配しないでください。あたし、女の子の愛で生きていけますから!」