ハードなレッスンは終わり、もっとハードなトレーニングに・・・。
「柊花ちゃん。ココも一緒に走ってもいいかな?」
「いいけど、15キロだよ?」
こんなにもか弱い子に走れるのかな?
「ココ、一応体力はあるんだよー。イギリスでも、テニスしてたからね。」
「テニスかぁ・・・。楽しそう(^_^)」
ってあたし何で、井上ちゃんと普通にしゃべっちゃってんの?!
ライバルだよ?!
あたしたち。
「楽しいよ。テニス。」
そう言った井上ちゃんは少しさみしそうな顔をした。
でも、そんな顔はすぐになくなった。
「走ろうか。」
「うん。・・・柊花ちゃんも何かスポーツしてたの?」
「そうね。バスケとか卓球とか、ダンスに、ソフトボールにバドミントン。それから新体操にスケートかな。」
「・・・多いね。」
その分、中途半端だけどねと返す。
15キロずっと、世間話しながら走っていた。
「柊花ちゃん、決まった?」
「え?」