物語の結末がどうなるのか、まだわからない。
だって、あたし達のお話はまだ終わってないんだもの。
ふたりが一緒にいる限り
ずっと
ずーっと、続いていくものだから。
ずっとずっと、いつまでも……。
いつまでも、幸せでありますように……。
そしてあたし達は、森の中へ一歩踏み出した。
これからの事は、またゆっくり考えればいい。
ふたりで、ゆっくりと。
千秋の首元のネクタイが、青い薔薇色をしているのに気付いた。
倫子の言葉を思い出す。
『夢は 叶う』
もしあたしが迷ったとしても、王子様は必ず迎えに来てくれるんでしょ?
幼かったあの日
夢中で願ったように……。
ね?そうでしょ?
…………千秋。
fin.