ダメダメ。
仕事中なのに、ずーっとこんな事考えてるし。


はあ……。
それにしても、お茶くみばっかりだなぁ……。

この会社に入社してもうすぐ3年になるけど。
それでも、いまだに雑用ばっかりだ。


「……」


お茶くみだって、ちゃんとした仕事なんだから文句言わない!

気を抜くとまたため息が零れそうになって、フルフルと顔を振ってカップに手を伸ばした。




淹れたてのコーヒーをトレーに乗せて、急いで戻る。
と、その時だった。


「あっ、こんなとこにいた」



そんな声と一緒に、ポンと肩を弾かれた。

それと一緒にトレーの上で、バランスを崩すコーヒー達。


なんとか持ちこたえて、ふぅとため息をつく。

危なかったぁ

……て、誰?見てわかるでしょ?
あたし今忙しいの!

ガバッと振り返って、また驚いた。