・
・
:
:
:
「……なにコレ」
玄関のドアを開けるなり、千秋は目を丸くした。
仕事終わりに、ここに寄るように連絡しておいたんだ。
「ああ~!やっと帰ってきたっ、ホラ。千秋もこっち来て一緒に飲みましょう」
「は?」
「見てわかるでしょ?わたしと菜帆でパジャマパーティ~」
ほんと、やっと来たよぉ……
ひとりでこの人の相手は荷が重い……
友里香さんに腕を引っ張られ、バランスを崩しながら千秋はあたしに目配せする。
苦笑いしか返せない。
「っはは。パジャマ?」
千秋はおかしそう小さく笑ってそう言った。
……笑えないし。
あたしは、見慣れた自分のキッチンに視線を投げた。
そこには、やたら難いの良い大柄の男の人が、色とりどりの食材を使って調理をしていた。
なんか自分の家じゃないみたい……。
目の前には、まるでお店で出てくるようなフランス料理。
ただぽかんとその様子を眺めているあたしに、友里香さんは次々とアルコールをよこした。
うう、ワインそんなに好きじゃないんですけどぉ。
「ほらほら!千秋も座って」
友里香さんに半ば強引にあたしの隣に座らせられた千秋。
グイグイ押され、その勢いで千秋の体が押し付けられる。
完全に酔っぱらった友里香さんは、上機嫌で千秋に向かってワインを差し出した。
トクトクと注がれる赤いワイン。
あたしはそれを、すでに4杯飲み干していた。
・
:
:
:
「……なにコレ」
玄関のドアを開けるなり、千秋は目を丸くした。
仕事終わりに、ここに寄るように連絡しておいたんだ。
「ああ~!やっと帰ってきたっ、ホラ。千秋もこっち来て一緒に飲みましょう」
「は?」
「見てわかるでしょ?わたしと菜帆でパジャマパーティ~」
ほんと、やっと来たよぉ……
ひとりでこの人の相手は荷が重い……
友里香さんに腕を引っ張られ、バランスを崩しながら千秋はあたしに目配せする。
苦笑いしか返せない。
「っはは。パジャマ?」
千秋はおかしそう小さく笑ってそう言った。
……笑えないし。
あたしは、見慣れた自分のキッチンに視線を投げた。
そこには、やたら難いの良い大柄の男の人が、色とりどりの食材を使って調理をしていた。
なんか自分の家じゃないみたい……。
目の前には、まるでお店で出てくるようなフランス料理。
ただぽかんとその様子を眺めているあたしに、友里香さんは次々とアルコールをよこした。
うう、ワインそんなに好きじゃないんですけどぉ。
「ほらほら!千秋も座って」
友里香さんに半ば強引にあたしの隣に座らせられた千秋。
グイグイ押され、その勢いで千秋の体が押し付けられる。
完全に酔っぱらった友里香さんは、上機嫌で千秋に向かってワインを差し出した。
トクトクと注がれる赤いワイン。
あたしはそれを、すでに4杯飲み干していた。



