―――――――――
from:英司
―――――――――
件名
―――――――――
話がしたい。
時間をくれないか




―――――――――




……って。
あたし、どうしたらいい?



話を聞いて、どうすればいいのかな。


許す?許さない?

祝福する?
それとも英司を罵ったらいいの?


全部、なんか違う気がする。





あたしはしばらく考えてから


“わかりました”



とだけ返した。

返事はすぐに来た。



“明後日の日曜日。
18時にいつものイタリアンで待ってる”


……だって。

英司も意地悪だな……。
最後にデートでよく行っていたイタリアンお店を使うなんて。


それまでに、なにを話そうか考えとかなきゃ。

そう思いながら、残っていた定食に箸を伸ばした。



「日曜日……か」





社長令嬢と結婚したら、英司は次期社長って事なのかなあ……。