聖也は巻いていたマフラーをはずすとあたしの首もとにかけた 香水かな?安心する香りに包まれた気分だ 「聖也が寒くなっちゃうよ!帰ろうとしてたんじゃないの?」 足元にはバックが無造作に置いてある 「いや、来たばっか。だるいから寝ようと思って来たら、弥生がいた。」 “弥生”って名前で呼ばれてくすぐったい気持ちになった 「ごめんね、看病してもらっちゃって。あたし大丈夫だから。そっちのベッド使いなよ。」 「病人は黙って看病されてろ。」 そういってあの時聖也はずっとあたしのそばにいてくれた