「…あー、

えっと じゃあ……レモンティーに します」




あたしが そう言うと、みちるくんが、笑いながら言った。






「ちょっとぉ~、そこはカフェオレでしょ!?笑」




「…あ、そっか 笑


でも いいんです、

今日はレモンティーの気分なんで!




…みちるくんは??


決まりましたかー?」






「俺は…どうしようかな~…。




…あ!


この″いちごオレ″が いいかな!」




「……」




…そこ、ブラックじゃないんだ…。笑


思わず突っ込みたくなった けれど、我慢した。






「…あ、やっぱ男で″いちご好き″って変かな」




あたしの突っ込みたそうな視線に気付いた みちるくんが、

別の意味に捉えて、気まずそうに そう言った。






「そんな事、ないです!


男の子が一緒に甘い物 食べてくれるの って、

女子的には すごく嬉しいですよ!




…でも みちるくん、初めて会った時にブラック飲むみたい だったから、

あたし勝手に甘い物ダメなんだろうな って思ってて…。


だから ちょっと意外だっただけっす!」




…そう力強く励まそうと したら、

なぜか最後に体育会系に なってしまった…。






「…ありがとう」




何が可笑しかったのか分からなかった けれど、

みちるくんが、笑いながら言った。




みちるくんは あたしが何を言っても嬉しそうに笑うから、

なんか調子 狂うな~…。


みちるくんの笑顔を見ながら、あたしは そんな事を思った。