「……リア、おいで」 かず兄が、ベッドで手招きしてる。 いつも みたいに駆け寄るんじゃなくて、 とぼとぼ と 歩いて近付いて行ったら、かず兄は苦笑してた。 かず兄にも好不調の波がある みたいで、 最近は また薬の所為なのか、1日中、ベッドの上に居る。 そのベッドの脇の椅子に腰掛けると、かず兄が言った。 「リア。 …生きなきゃ、駄目だよ」 「……」