あれから…。


結局あたしは1人で外出する事を看護師さんに止められ、

病室で家族を待つ事になった。


看護師さんは通常の業務が あるから…

当然あたしを学校まで連れて行く″手″が無い。


そんなに重症では無いので、″ご家族が ご一緒なら良いですよ~″と言われ、

運転が出来ない母が、タクシーで来るのを待っている。






―どうか貴が まだ″此処″に居てくれてますように…―




″あれ″が、最後だなんて絶対に嫌だ。




焦燥感が酷かったけれど、

あたしは ただ祈る事しか出来ず…

ひたすら母が到着するのを、今か今かと待ち続けた。