かず兄の病室に泊まる事にした あたしは、売店に来ていた。


″何か食べないと″と思って来たのだ けれど、

頭の中には ずっと別の事が浮かんだり消えたり していて、

何か買う事は、出来なかった。


目で食べ物を見ていても、

それを脳で うまく認知 出来てない みたいで、

あたしは ただ売店のジュースが並ぶ冷蔵棚の前で、立ち尽くしていた。